2026/08/27 解説『LCAの数理』― AIにLCAをやらせるために、LCAを構造から考え直す
セミナー案内
解説『LCAの数理』― AIにLCAをやらせるために、LCAを構造から考え直す
日時:2026-08-27 14:00-17:30(木)
場所: ・現地会議室: 新宿アントレサロンビル3Fセミナールーム 都営新宿線、東京メトロ丸ノ内線・副都心線 「新宿三丁目」駅C8出口徒歩1分 〒160-0022 東京都新宿区新宿2―12―13
形態:対面/ZOOM
概要
AIにLCAをやらせる。その前に、LCAそのものを理解し直そう。
生成AIに「この製品のLCAをやって」と頼む。
製品を構成する材料を挙げ、製造工程を推定し、必要なデータを探し、CO₂排出量まで計算する。AIはすでに、かなりのところまでできるようになってきました。
では、LCAはAIに任せればよいのでしょうか。
問題は、その先にあります。
システム境界をどこに置くのか。
副産物をどう配分するのか。
小さな材料を無視してよいのか。
リサイクルをどう評価するのか。
製品の寿命や機能をどう扱うのか。
現在のLCAには、専門家が経験的に判断してきた部分が数多く残っています。
人間同士なら「普通はこうする」で済んできたことも、AIに計算させるためには、それでは済みません。
そこで必要になるのが、LCAの構造を明示することです。
本セミナーでは、まず「AIはLCAをどこまでできるのか」を具体的に見ます。そのうえで、LCAを環境負荷の計算法としてではなく、
構造 → 活動量 → 環境ストレス → 評価
という数理的な仕組みとして捉え直します。
鍵になるのが relation(関係) です。
各工程や材料を単なる項目として並べるのではなく、「ある活動量が、次の活動量をどれだけ必要とするか」という関係を記述する。relationが分かれば活動量を計算でき、活動量が分かれば環境ストレスを計算できます。
そして、この考え方が特に重要になるのがサーキュラーエコノミーです。
修理、再使用、リマニュファクチャリング、リサイクル……。循環するシステムでは、従来の「境界を決めて計算するLCA」だけでは扱いにくい問題が次々に現れます。
循環を単なる「環境負荷のマイナス」として評価するのではなく、循環する構造そのものを記述できないか。
『LCAの数理』が目指しているのは、特定の計算方法を増やすことではありません。
人が判断するLCAから、AIも扱えるLCAへ。
そのためにLCAを構造から捉え直し、より普遍的な方法へ展開していく試みです。
LCAを使っている方はもちろん、サーキュラーエコノミー、CFP、製品設計、データベース、AI活用に関心のある方にも参加していただき、一緒に「これからのLCA」を議論したいと思います。
【参加者】
参加費5千円でご参加下さい。サーキュラーエコノミー&広域マルチバリュー循環(CEMVC)研究会の「会員、特別会員、準特別会員(ここ一年講師をお願いした方)、Annual Report購読者」は、無料です。
タイムテーブル
- 時間 内容 狙い
- 14:00–14:10 なぜ今「LCAの数理」なのか AI×LCAという問題設定を共有
- 14:10–14:35 AIはLCAをここまでできる 製品構成の推定、工程展開、データ探索、原単位候補、計算など
- 14:35–14:50 しかし、AIに任せると何が起こるか 境界、配分、循環など「もっともらしい判断」の危険性
- 14:50–15:05 だから「構造」が必要になる AIに答えを出させる前に、何を計算しているのかを機械可読にする必要性
- 15:05–15:15 休憩
- 15:15–15:35 LCAの基本を活動量から見直す 構造 → 活動量 → 環境ストレス、という原点を確認
- 15:35–15:55 relationとは何か ノード間の関係から活動量を計算する。レオンチェフ関係とのつながり
- 15:55–16:15 従来LCAを数理化すると現れる壁
- 16:15–16:35 サーキュラーエコノミーをどう扱うか 修理、再使用、リマン、リサイクル。循環を構造として扱う
- 16:35–16:45 AI × LCA × CEのこれから
- 16:45–17:00 全体ディスカッション
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