2026/01/30 MVCmembers#85 メンバーミーティング「MIデータ活用について」
No85メンバーミーティング
ミーティング要約
要点
山本:
日立グループ内での再生プラスチックマーケットプレイス開発について報告し、プラスチックの品質分析や組み合わせ支援機能について説明しました。
溝渕:
会議の後半では、材料情報学の取り組みとAIを活用した高精度分子シミュレーション技術について発表し、最終的にAIを活用した材料科学の新しいアプローチについて議論が行われました。
要約
再生プラスチックマーケットプレイス
山本:
再生プラスチックの取引促進を目的としたマーケットプレイスプラットフォームの紹介を行った。同プラットフォームでは、再生プラスチックの物性情報をカタログ化し、売り手と買い手をマッチングする機能を提供する予定である。再生プラスチックの品質分析や組み合わせ支援機能についても説明し、欧州のM規則などの規制への対応が必要であることを強調した。
日立再生プラスチックマーケットプレイス開発
山本:
日立グループ内での再生プラスチックマーケットプレイスの開発について説明し、グループ内の様々なステークホルダーと専門知識を持つメンバーが関与していることを述べた。再生プラスチックの活用における主要な課題として、材料の型番定義の困難さと、再生材料の物性が原材料の要求特性を満たない場合があることを挙げた。日立は機械学習モデルを使用して再生プラスチックの品質評価と組み合わせ提案サービスの開発を進めており、昨年11月に実際のリサイクル事業者との協力実証を開始したと報告した。
再生プラスチックマーケットプレイス開発計画
山本:
再生プラスチックマーケットプレイスの開発について説明し、まず日立グループ内での活用を中心に進める計画を発表した。システムは複数の配合レシピを表示し、有料ユーザーを選定する仕組みとなっている。来年度のサービス開始を目指し、日立グループの企業が参加することを呼びかけた。
原田:
質問で対象となるプラスチックの種類や品質証明について確認し、
山本:
まずプラスチックを中心とした日立グループ内での活用から始めることを回答した。
再生プラスチック価格設定戦略会議
会議では、再生プラスチックの市場での価格設定とプレミアム化について議論された。
山本:
現在のサーキュラエコノミーの状況では、規制やルールメイキングが重要であると指摘し、量が増えた後には様々なプレミアムアプローチが可能になると述べた。
原田:
現在のマーケットプレイス構造では材料メーカー側から提供できる情報が限られていると指摘し、商社側での物性測定の重要性を強調した。
価格決定については、確認したところ、売り手が価格とセットでオファーする形ではなく、マッチング後に個別に価格調整を行う方式であることが説明された。
ガラスリサイクル技術発表会議
溝渕:
富士通のマテリアルインフォマティックスの第一人者として、ガラスリサイクル技術について発表することが発表された。溝渕は富士通のビジネスパスとデジタルソリューション事業本部の担当者として自己紹介し、持続可能な製造や健康医療などの社会課題に対する技術的ソリューションの提供について説明した。
富士通の材料情報学研究
溝渕:サステナビリティと循環型経済を実現するための材料情報学の取り組みについて説明した。彼らはAIを活用した高精度分子シミュレーション技術を開発し、従来の実験に数ヶ月かかる計算を一週間で完了できるようになったと報告した。また、東北大学と共同で因果発見技術を開発し、材料の超電導メカニズムについて新しい知見を得たと発表した。
材料開発新アプローチ発表
溝渕:因果発見技術とシミュレーションを使用した材料開発の新しいアプローチについて発表した。彼は従来の実験手法に比べて数分の一のコストで高精度なシミュレーションを実現できると説明し、AIエージェントが材料候補を提案し、研究者がスクリーニングを行うプロセスを提案した。
加藤:
JRCの事例を含め、再生ガラスのリサイクルと石油生成向きの触媒開発についても言及し、量子コンピューターが2030年頃に材料開発に参入する可能性があると述べた。
西田:
会議の終わりに、材料の対象範囲の拡大とタイムホライズについて質問
藤井:
情報学的アプローチの利点と潜在的なリスクについて議論した。
AI材料科学アプローチ会議
会議では、AIを活用した材料科学の新しいアプローチについて議論が行われた。因果発見技術と生成AIの活用方法を紹介し、研究者がAIと協力して仮説を立てる重要性を強調した。参加者たちはリサイクル業界での応用可能性や、AIを用いた新しいビジネスモデルの可能性について意見を交換した。会議の最後には、情報共有の公開性やマーケットプレイス運営の課題についても話し合われた。
【題目】 MIデータ活用について
【趣旨】近年、サーキュラーエコノミーの実現に向けて、資源の高効率利用と環境負荷低減を両立する技術が求められています。中でも、マテリアルズ・インフォマティクス(MI)は、膨大な材料データを活用し、素材開発やリサイクルプロセスの高度化を加速させる革新的手法として注目を集めています。本ミーティングでは、MIデータ活用の最前線で活躍する日立製作所および富士通の専門家をお招きし、循環型社会の構築に向けたMIの可能性と実践事例についてご講演いただきます。持続可能な社会の実現に向けた知見を深める貴重な機会となります。
【日時】
2026年1月30日(金)14:00-17:00ハイブリッド方式
<ハイブリッド方式:現地会議+Zoom>+和飲交流会17:30-19:30
【場所】
・現地会議室:
新宿アントレサロンビル3Fセミナールーム
都営新宿線、東京メトロ丸ノ内線・副都心線 「新宿三丁目」駅C8出口徒歩1分 〒160-0022 東京都新宿区新宿2―12―13
・Zoom 会議
・和飲交流会:うおや一丁
新宿三丁目駅C8出口BYGSビルB1 〒160-0022 東京都新宿区新宿2―19―1
【概要】
日立:再生プラスチックの活用ニーズは上昇する一方、需要側の要求物性とのギャップが採用の壁となっています。日立は「再生材マーケットプレイス」で再生材情報を充実させ、さらにMaterials Informatics(MI)を活用して需要仕様に合わせた再生材・バージン材・添加剤の配合をデータに基づき提案することで、需要側と供給側のマッチング促進を目指します。本取り組みの有効性検証(PoC)として、品質分析とMIによる配合レシピ提案機能の検証をトーエイ株式会社と開始しました。
富士通:富士通におけるサーキュラーエコノミーの取り組み及び、そのキーとなる素材開発において注目されている「マテリアルズ・インフォマティクス」の取り組みについて、最先端のAI×コンピューティング技術を含めご紹介する。
【アジェンダ】
14:00-14:05 挨拶
原田幸明 CEMVC研究会 代表
14:05-14:45 「MIによる需要仕様に合わせた再生材提案(仮)ー再生材マーケットプレイスの取引促進に向けた配合支援PoCの開始ー」
山本 光哉 株式会社 日立製作所 公共システム事業部 公共基盤ソリューション本部 デジタルソリューション推進部
14:45-14:55 休憩
14:55-15:35 「最先端コンピューティング×AIとマテリアルズ・インフォマティクスが拓くサーキュラーエコノミー」
溝渕 真名武 富士通株式会社 クロスインダストリーソリューション事業本部 Digital Shifts事業部
15:35-15:45 休憩
15:45-16:45 意見交換
16:45-17:15 Zoomを終了し現地会議室だけでフリートーキング
17:30-19:30 和飲交流会(別場所)
【参加方法】
Peatixの各種チケットをお申し込みください。
【参加者】
会員、特別会員、準特別会員(ここ一年講師をお願いした方)、Annual Report購読者は、無料です。本会は、会員限定です。入会ご希望の方のみ、特別に2万円でご参加下さい。メディア等の方は、非公開です。



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