2025/12/17 MVCmembers#83 メンバーミーティング「リユースの最前線」ーアジア諸国のリユース動向と家電リユースの実践課題ー
No83メンバーミーティング
ミーティング要約
要点
原田:
会議は83回目の開会宣言で開始され、1月から3月にかけて予定されている様々な会議のスケジュールが発表されました。アジア諸国におけるリユース業界の現状についての報告が行われ、各国での輸入規制の厳格化やリサイクル工場の設立状況が共有されました。会議では主に家電リユース事業について議論が行われ、山田環境資源開発ホールディングスの実証実験結果や部品処理方法、メーカーとの協力関係についての討議が行われました。
要約
Susdi会議スケジュール発表会議
アジアリユース業界輸入規制報告
小島:
アジア諸国におけるリユース業界について発表を行い、中古自動車、家電、自転車、建設機械など日本からの輸出が行われていることを説明した。各国では輸入規制が厳しくなり、例えばタイでは有害物質の制限、カンボジアでは環境省の許可が必要など、複数の制約があることが報告された。富士ゼロックスなどの企業がリサイクル工場を設立したものの、輸入規制の厳格化により事業を終了する例もあることが共有された。
家電リサイクル業界現状検討会議
会議では、家電リサイクル業界の現状について議論が行われた。
原田:
国内ではリサイクルが進められているものの、東南アジアでは国によって規制の厳しさが異なり、ベトナムやフィリピンではより積極的な取り組みが見られるが、インドネシアやマレーシアはまだ規制が不完全であると説明した。
則武:
フジゼロック社のアジアでの展開について言及し、ゼロック社はアメリカ本体とは別にアジア全域を一箇所に集めて統合する方向性を取っていたと述べた。会議は休憩の時間に移行した。
山田環境資源開発の家電リユース事業
吉田:
山田環境資源開発ホールディングスから、同社の家電リユース事業について説明した。同社は2022年に群馬県に新しい工場を建設し、年間最大300,000台の家電リユース生産能力を確保した。リユース工程では、入荷後のデータ化、点検・洗浄、修理、部品取りの順で行われ、完成した製品は再度山田電機で販売される。
ヤマダ環境資源開発のリユース事業報告
ヤマダ環境資源開発ホールディングスは、リユース事業の現状と今後の展望について説明しました。同社は冷蔵庫と洗濯機を中心としたリユースコーナーを運営し、全国の山田電機店舗で販売していることが報告されました。さらに、群馬県での実証実験により、年間56,160台の回収品のうち、5,278台がリユース可能と判断され、リユース率は47.5%と報告されました。
ヤマダ電機リユース事業検討会議
会議では、ヤマダ電機のリユース事業について議論が行われ、134,198台の家電のリユース可能性が検討された。実証実験の結果、リユースが困難な理由として、部品の安価な供給の不足が主要な課題として特定された。輸出の可能性について質問し、車業界との違いについて議論が行われた。部品の取り扱いについては、修理ができない部品を買い取って部品として利用する方法が説明された。
リユース・リサイクル事業検討会議
会議では、リユースとリサイクル事業における部品の処理方法について議論された。
則武:
リサイクル料金の設定や処理残りの最適化について質問し、自社で処理するか、または他社に提供するかについて説明した。富士通の広岡は、リユース品が量販店での競合にどう対応するかについて質問し、価格競争の影響や利益改善の可能性について回答した。会議では、学生向けのリユース市場の可能性や、メーカー側の対応についても言及された。
中古品利益率と事業成長
福重:
中古品の利益率について話し合い、流用品の方が新品よりも高い利益率を設定していると説明した。
二宮:
メーカーからのサービスマニュアル提供、検査基準、部品供給について質問し、メーカーが部品供給に協力していることを確認した。リファミッシャー事業の成長可能性について言及し、メーカーとの技術提供や修理マニュアルの共有が重要であると述べた。
リハビリ部品供給とサプライチェーン
則武:
メーカー側の立場からリハビリや修理部品の供給について議論し、メーカーは専門の修理業者に対して部品を提供するが、一般的なリハビリ業者には供給しないという見解を共有した。リユース品の販売管理について、各店舗の販売状況を見て本社側で発注をコントロールしていることを説明した。
高田:
リユース品の店頭展開におけるサプライチェーンの違いと管理の課題について質問し、300店舗以上を一人で管理することは困難であり、将来的にはAIなどの支援が必要になる可能性があると回答した。
【題目】
アジア諸国のリユース動向と家電リユースの実践課題
【趣旨】
サーキュラーエコノミー&広域マルチバリュー循環社会研究会では、資源・製品に内在する多様な価値を多層的に循環させる「マルチバリュー循環」の実現に向け、国内外の先進的な取組や課題を共有するセミナーを定期的に開催しております。
今回のセミナーでは、アジア諸国におけるリユースの制度・実態に精通されているジェトロ・アジア経済研究所の小島道一氏をお迎えし、各国の制度設計や実務の違い、そして日本との連携可能性についてご講演いただきます。
また、家電リユースの実践現場からは、㈱ヤマダ環境資源開発ホールディングスの吉田浩平氏にご登壇いただき、実際のリユースプロセス、物流・品質管理・制度対応などの現場課題と今後の展望についてご紹介いただきます。
本セミナーは、製品の「使用価値」だけでなく、「再使用価値」「素材価値」「社会的価値」などを多層的に捉え、循環社会の深化を目指す皆様にとって、実務と政策の両面からの示唆に富んだ機会となるはずです。
【日時】
2025年12月17日(水)14:00-17:30ハイブリッド方式
<ハイブリッド方式:現地会議+Zoom>+和飲交流会17:30-19:30
【場所】
・現地会議室:
新宿アントレサロンビル3Fセミナールーム
都営新宿線、東京メトロ丸ノ内線・副都心線 「新宿三丁目」駅C8出口徒歩1分 〒160-0022 東京都新宿区新宿2―12―13
・Zoom 会議
・和飲交流会:うおや一丁
新宿三丁目駅C8出口BYGSビルB1 〒160-0022 東京都新宿区新宿2―19―1
【概要】
吉田浩平:
ヤマダホールディングスグループが取り組んできた家電リユースを、2022年群馬県内で稼働を開始した大型リユース工場での作業内容を説明させて頂きながら紹介させて頂きます。また、更なるリユースの進展を目指して行った実証実験の結果を踏まえ、我々が考える課題を共有させて頂きます。
【アジェンダ】
14:00-14:05 挨拶
原田幸明 CEMVC研究会 代表
14:05-14:45 「アジア諸国におけるリユース」
小島道一 日本貿易振興機構アジア経済研究所 上席主任研究員
14:45-14:55 休憩
14:55-15:35 「ヤマダホールディングスにおける家電リユース進展に向けた取組と課題」
吉田浩平 ㈱ヤマダ環境資源開発ホールディングス 事業統轄部
15:35-15:45 休憩
15:45-16:45 意見交換
16:45-17:15 Zoomを終了し現地会議室だけでフリートーキング
17:30-19:30 和飲交流会(別場所)
【参加方法】
Peatixの各種チケットをお申し込みください。
【参加者】
会員、特別会員、準特別会員(ここ一年講師をお願いした方)、Annual Report購読者は、無料です。本会は、会員限定です。入会ご希望の方のみ、特別に2万円でご参加下さい。メディア等の方は、非公開です。

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