2026/01/22 MVCmembers 84「第14回エコデザイン国際シンポジウム(EcoDesign2025)報告」
No84メンバーミーティング
ミーティング要約
要点
この会議は、第14回エコデザイン国際シンポジウムの報告と今後の会議計画について話し合われました。福重が、2025年11月12-14日に早稲田大学で開催されたシンポジウムの全体概要を報告し、2015年から2025年までの10年間で行われた6回の国際シンポジウムの変遷について詳しく説明しました。シンポジウムは当初、製品の環境配慮設計に焦点を当てていたが、時とともにライフサイクルデザイン、サーキュラーエコノミー、デジタル技術、ソーシャルパースペクティブなどの範囲が拡大していました。会議では、各回のベストペーパーとキーノートの内容が紹介され、参加者は電装、キャタピラー、リコー、アップルなどの企業から多様な実践例を共有しました。今後の会議については、1月30日にメンバーミーティング85が開催され、再生プラスチックとインファティクス活用に関する報告が予定されています。
要約
エコデザイン国際シンポジウム概要
福重:
早稲田大学の福祉学部でエコデザイン国際シンポジウムの概要について説明しました。このシンポジウムは1999年から開催されており、環境に配慮した製品設計や製造技術について議論する目的で設立されました。シンポジウムは研究者と実務家を含む専門家が参加し、製品ライフサイクル管理、サプライチェーン、エンドオブライフマネジメント、サステナブルなマニファクチャリングなどのトピックを扱っています。2015年から、会議ではプロシーリングスペーパーとEブックペーパーという2つの形態が提供されており、Eブックペーパーは査読プロセスを経て選ばれた論文のみが発表され、ベストペーパーワードとして選ばれるものもあります。
エコデザイン研究会30周年記念
福重:
エコデザイン研究会の30周年記念の研究会について説明し、循環性指標、ライクルアセスメント、インパクトアナリシス、AIを活用した分解自動化技術などのトピックが議論されていることを報告した。会議は2025年に500人規模で開催され、サーキュラエコノミーの概念が企業に浸透し、従来のエコデザインの限界を超える新しいアプローチが求められる時期であることを示している。福重は、2015年のサーキュラエコノミーパッケージ導入後、企業の世代交代により新たな機会が生まれていると分析した。
製品ライフサイクル設計の重要性
福重:
製品のライフサイクル設計の重要性について説明し、製造業を取り巻くサービスやビジネスモデルの設計も含まれるようになった点を強調した。2015年から2025年までの日本での国際フォーラムで、サステナビリティとプロダクトライサイクルデザインに関する研究が発表されており、サーキュラーエコノミーの概念が拡大していることが報告された。ベストペーパーとして選ばれた研究には、太陽光発電パネルの再生可能エネルギー導入のポテンシャル評価、タイのマップのカーボンフットプリント計算、そしてアップサイクルの概念が含まれている。
サーキュラーエコノミー・エコデザイン研究会議
福重:
サーキュラーエコノミーとエコデザインに関する研究会議の過去の発表について詳しく説明した。2019年と2021年の会議では、リマニファクチャリング、エコデザイン規則、ゲームを活用したサステナビリティ教育などのトピックが取り上げられた。2023年の会議では、IPCCの副議長による気候変動への対応、建築家のバンシルさんの建築作品、工作機械メーカーの森さんのリファービッシュとリマニファクチャリング取り組みなどが発表された。
サーキュラエコノミー会議概要
会議の概要について説明し、サーキュラエコノミーとリソース循環に関する2025年の会議が開催されたことを報告した。会議では、リチウムバッテリーのリパッシング、水素燃料の配送最適化、そして自動車リサイクルのロボット分解技術についての発表が行われた。基調講演では、産業界から電装の副社長山崎さん、アップルからスザンナ・カルビンさん、そして野田由美子さん(ベオリアの会長)が参加し、サーキュラエコノミーの実装と社会的変革について議論された。
日本のリサイクル政策進展報告
日本のリサイクル政策の進展について報告し、サークラエコノミー(循環経済)の実装に焦点を当てた研究の増加を説明した。特にサーキュラーマニファクチャリングに関する15件の発表が発表され、製造業における循環経済の実装について議論が活発化していることが示された。会議では千春先生のエコデザイン2025副実行委員長のピアノ演奏も行われ、ベルギーの研究がベストペーパーの一つとして注目された。
ロボット協調とサーキュラエコノミー
ロボットと人間の協調による生産プロセスの柔軟性向上について報告し、日立の三相系増井さんによるライクルシミュレーターの開発について言及した。Otumiは日立製作所の研究開発グループとして、エコデザイン2025イベントに参加し、循環型社会の構築に向けた企業の役割について議論した。彼はC指標化、環境規制、未来リスク評価などの重要な課題を挙げ、日立のサーキュラエコノミー活動について概要を共有した。
環境経済両立製品開発戦略
内海:
環境価値と経済価値の両立する製品開発について、四象限プラス真ん中に位置する包括的な取り組みを説明した。主要な活動として、グランドデザイン(社会の将来像の策定)、ライフサイクルデザインナビゲーター(製品の環境・経済性を統合的に評価するシミュレーター)、アップサイクル技術の開発、そして標準化が挙げられた。産総研と協力して開発中のライフサイクルシミュレーターを通じて、ATMの部品リユース事業の効率化や、レアアースの循環率向上のための最適なバランスについて具体的なシナリオ分析を行っていることを報告した。
再生プラスチックエコデザイン活動報告
内海:
2023年のエコデザイン活動について報告し、再生プラスチックを活用したUXデザイン、インフォマティックス、そして再生材マーケットプレイスの開発について説明した。チームは再生プラスチックの特性のばらつきを抑える技術や、材料設計と製品の使いこなしのインフォマティックスを開発している。計測技術とオンサイト補修技術も紹介し、サーキュラエコノミーの評価指標の開発についても言及した。
遊佐:
顧客価値との関連性について質問
原田:
最終的な顧客とその課題の改善により経済価値を生み出すことの重要性を強調した。
材料経済性と循環性バランス検討会議
原田:
会議では、材料の経済性と循環性のバランスについて議論し、企業のコスト削減の必要性とサステナブルな材料の活用の両方を考慮する重要性を強調した。
藤井:
シミュレーターの開発が社会システムのデザインに役立つ可能性を指摘し、価値のある新しいライフスタイルの創出に向けたツールとしての活用を提案した。参加者たちは、エコデザインの進歩と社会システムのデザインの重要性について議論し、日立が産総研と協力してシミュレーターを開発することで、政策提言やアカデミック研究の両方に活用できる可能性について合意した。
【題目】
「第14回エコデザイン国際シンポジウム(EcoDesign2025)報告」
【趣旨】
2025年11月12日~14日に早稲田大学国際会議場で開催された「第14回エコデザイン国際シンポジウム(EcoDesign2025)」は、エコデザイン、循環ビジネス、GX、サステナビリティ経営など、持続可能な社会の実現に向けた幅広いテーマを国際的に議論する場として盛況のうちに終了しました。今回のメンバーミーティングでは、本シンポジウムの主査を務められた早稲田大学の福重真一先生と、民間から参加された日立製作所研究開発グループ・内海幸治氏をお招きし、会議の概要や注目トピック、今後の展望についてご紹介いただきます。サーキュラーエコノミー&広域マルチバリュー循環社会の実現に向けた最新の知見を共有する貴重な機会となりますので、ぜひご参加ください。
【日時】
2026年1月22日(木)14:00-17:00ハイブリッド方式
<ハイブリッド方式:現地会議+Zoom>+和飲交流会17:30-19:30
【場所】
・現地会議室:<いつもの場所と異なります>
新宿T-spaceⅡ
都営新宿線、東京メトロ丸ノ内線・副都心線 「新宿三丁目」駅C8出口 〒160-0022 東京都新宿区新宿2-6-7新宿通ビルANNEX 4F
・Zoom 会議
・和飲交流会:うおや一丁
新宿三丁目駅C8出口BYGSビルB1 〒160-0022 東京都新宿区新宿2―19―1
【アジェンダ】
14:00-14:05 挨拶
原田幸明 CEMVC研究会 代表
14:05-14:45 「EcoDesign2025について」
福重真一 早稲田大学
14:45-14:55 休憩
14:55-15:35 「EcoDesign2025に参加して」
内海幸治 ㈱日立製作所
15:35-15:45 休憩
15:45-16:30 意見交換
16:30-17:00 Zoomを終了し現地会議室だけでフリートーキング
17:30-19:30 和飲交流会(別場所)
注:現地会議室は、いつもと異なります→新宿三丁目駅C8出口から左へ歩き、らあめん花月嵐の角を左折し右手すぐの 貸し会議室 新宿T-spaceⅡです。遅刻された場合には、ビル1Fエントランス扉左側のデジタルテンキーで#を押し、画面が点灯したら0731を押してドアを開けて入館、階段で4Fまで。


ディスカッション
コメント一覧
まだ、コメントがありません