211117 HALADAの金属資源セミナー -都市鉱山メダルからサーキュラー・エコノミーへ-

 

 サーキュラー・エコノミー&広域マルチバリュー循環研究会の代表であり、都市鉱山開発およびレアメタルなどにかかわる元素戦略の推進者であり、かつ、関与物質総量(Total Material Requirement)およびLCAに数十年の期間にわたり携わってきた原田幸明が金属資源とその循環の現状および資源効率について語り、応えます。

  2012年度第一回 「近年の資源と循環の動向」 7月26日 に引きつづき
年に3回程度、異なった内容で、半日のセミナーを予定しています。2012年度第二回 「都市鉱山メダルからサーキュラー・エコノミーへ」11月17日 14:00–17:00

オリンピック・パラリンピックの2020Tokyo大会が終了し、勝利者にはオリンピックで初めてみんなのリサイクルで集めた金銀銅を原料とするメダルが渡されました。この都市鉱山メダルはバッハ会長も持続可能社会に向けた貴重な取り組みであると評価したように、次世代に向けたレガシーとして引き継がれていくことが期待されます。今回のセミナーでは、まずこの都市鉱山メダルを実現した日本の都市鉱山開発の現状と取り組みを整理します。
講演者が「我が国の都市鉱山蓄積が世界の資源国のトップクラスの埋蔵量に匹敵する規模がある」と発表したのは、もう15年近く前のことで、それから、小型家電リサイクル法が施行される一方で、資源価格の急騰と、その一方での日本経済の長期停滞などがあり、現在はその状況はどのようなっているのか、都市鉱山開発は進んでいるのか、など現在の都市鉱山蓄積とその開発としての金属リサイクルの状況を明らかにします。
また、Tokyo2020都市鉱山メダルの取り組みは、資源リサイクルに市民運動という形を持ち込みました。現在プラスチックのリサイクルなどでも市民運動がすすもうとしている中で、取り組みという視点からもこの都市鉱山メダルの到達点を整理しておくことは重要だと思われます。
世界もまた、サーキュラー・エコノミーという形で、持続可能な物質循環での経済活性を目指して動き出しています。都市鉱山メダルで世界に先進例を示した私たちは、サーキュラー・エコノミーについてもその先頭を走れる位置にいるはずです。現に1990年代から2000年代初頭における循環型社会へ向けた取り組みは多くの実績をもたらしています。しかし、世界はもっと先を見ているのです。セミナーの後半のサーキュラーエコノミーの最初の部分で、日本型の循環型社会と世界のサーキュラー・エコノミーの違いを明確にしたいと思います。そして、そのなかで循環型社会を支えてきた「リサイクル業」と呼ばれる資源仕分け業がどのように変わっていくことが求められているのか、いわゆる「静脈型産業」であり続けていいのか、サプライチェーンの中での将来像に光を当てたいと思います。
そして、これらを踏まえて、第三回目のセミナー「資源効率とサーキュラー・エコノミー」で資源問題とは何か、サーキュラー・エコノミーのカギは何か、へと進む予定です。

形式 ZOOMを用いたオンラインセミナー (youtubeライブ・時差視聴も可)

登録 peatix チケットを申し込むと ZOOM および yuotubeのアクセス情報が届きます。

参加費 30,000円 (ただし CE&MVC研究会メンバーは無料)

連絡先: サステイナビリティ技術設計機構 office@susdi.org TEL,FAX 029-846-5505

プログラム

14:00- 15:00  日本の都市鉱山の現状と2020Tokyo都市鉱山メダルの到達点

a) 都市鉱山メダルの意義

b) 市民運動としての都市鉱山メダルの到達点と今後

c) 日本の都市鉱山の現状

d) 都市鉱山開発の今後の課題としての大きな弱点

15:00-15:20 都市鉱山に関する質疑

15:20-15:30ブレイクアウト・テーブル
少人数グループに分けた状態で休息をとります。気軽な意見交換に活用してください。

15:30-16:30  サーキュラー・エコノミーに向けた資源仕分け業の位置

a) 2050に向けての「物質循環」

b) サーキュラー・エコノミーと日本型「循環型社会」の大きな違い

c) プラスチックの循環の考え方と危惧される動向

d) 「モノからコトの転換」で、モノを廻す産業の生き残りは?

16:30-17:00 総合討論

17:00- 放課後トーク  (複数のブレイクアウトルームも準備します

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