「ちょっと危ないLCAの使われ方」 原田幸明氏 2021 8/31

コラム紹介

2021 8/31  「ちょっと危ないLCAの使われ方」

原田幸明氏  物質材料研究機構名誉研究員・サーキュラーエコノミー&広域マルチバリュー循環研究会代表

 

皆さん、こんにちは。
大体、談論風爽の真ん中ぐらいなので、中間総括みたいなのを普通よくやってるんですけれど、
今回ずっと振り返ってみると、なかなかまとめるのが難しいな、ということで、
じゃあ、もうちょっと、たまには私の話もしましょうか、ということで、このテーマを入れてみました。

「ちょっと危ないLCAの使われ方」というのは、
おかげさまでLCAですね、僕がヨーロッパに行っていろいろ教えてきてから、もう30年経ちますかね、
日本の中でもだいぶ定着してきて使われるようになってきたんですけれど、おかげさまで、というか、大体使われるようになるとですね、間違えた使われ方が出てくる。
逆に言うと、”間違えた使われ方が出てくるようなことじゃないと、世の中には使われていない”、ということになるわけですね。
ちょっとその辺のことで気になることを少し言っとこうかと思います。

「LCAの怪しい使い方ワースト4」っていうのを書きました。

・No.1 何といっても一番は「原子力発電」ですね。
後で理由を言います。

・No.2 それから、「リチウムイオン電池」。
リチウムイオン電池のLCAも今動いてますので、
これ、非常に今ちょっと危うい状態にありますね。

・No.3 それから、「タクソノミー」
読んでいると、一応、気にはしているんでしょうけれど、タクソノミーを
受け取る側にしてみれば、勘違いしそうなところもかなりありますね。

・No.4 それから「カーボンフットプリント」です。
これは(期待を込めて)書いてますけれど、ある意味で言うと、LCAの原則は
外しちゃうところもあるんだけれども、今日、皆さんに私の喋った後に議論して
いただきたいのは、
”じゃあそういう状態でのLCAをどういうふうにみんなが使っていくのが一番
いいんだろうか”
”市民の役に立てるLCAって、一体なんだろうか?”、
っていうところをですね、議論していってほしいと思います。

これ、LCA、皆さんご存知だと思いますけれど、一応、つい最近ですね、海老原さんに頼まれて『食』のところで喋ってきたので、”こういうものですよ”、っていうので、
ここにサバの水煮がありますけれど、
サバの水煮を作るのにこういう「レトルト処理」があって、
その前に「物を運んでこなきゃいけない」。
そして「缶にしなきゃいけない」。そのためには「缶」が要りますね。
缶の前には、これもちろん、「サバ」が要るわけで、
これ捨ててますね、半分ぐらいね。半分ぐらい缶にするとき加工で捨てているんですけれど、鯖が要って、
それと、「冷凍冷蔵しなきゃいけません」よね。
そのために「氷を作らなければいけない」。そこには電力が入ってますよね。
もちろん「魚を獲らなきゃいけない」ですよね。
魚を獲るときには、なんと「船の燃料」、これが実は非常に大きいということですけれど。一番大きいのはこれですね、「魚を獲るための船の燃料」なんです。
そのために「網を作る」のもいりますよね。それも考えましょうね、と。
そして、獲った魚のうち18%は捨てていますよね。
なんて事をですね、やっているわけですね。
それからCO2です。こうして全体では288gになりますよね、って、これ、一応ライフサイクルというか、この後、「廃棄」の方、考えていませんので、
一応、これ、〈cradle to (「揺りかごから」)、要するに「使うところまで」〉ですね。
本当はこの後、「どうやって処理するか」というところまで入れなきゃいけない、っていうのが本当のLCAだということです。

LCAですが、基本的な考え方はですね、
まあ、こういうふうにですね、そのライフサイクルがありまして、
これ、ライフサイクルですね。これ、いつから使ってるかわかりますよね、こんな古いテレビの絵を描いてますからね。
基本的には、この「あらゆる製品」、それから、「製品を使ったサービス」を行うわけですけれど、
それは、《エコスフェア(ecosphere)〈生態圏;生物圏,生活圏〉》
要するに、地球環境圏の中から「有限の資源」を取り出していって、その資源を使って「加工」していったり「使ったり」して。
これ「有限の資源」の中には「エネルギー資源」も当然含まれるわけですね。
「水」なんかも当然含まれるわけです。要するに「金属資源」だけをイメージしてるわけではないですね。それで有限の環境に戻していく。
その途中でいろいろな、「CO2」にしろ、それから「硫黄酸化物」とか、「水素化合物」とか、そういったものがまた途中でも有限の環境に戻っていく。
この全体の、『環境に対する負荷』、『自然とのこのやり合い』もこれを全部あげつらって議論しようというのがですね、この『ライフサイクル分析』という考え方になるわけです。この考え方自体は非常に素晴らしいわけなんですけれど、
さあ、現実にこれよく考えてみましょう。というのはですね、
ここにテレビがありますけれど、
テレビ使うときに『輸送』してます、
これ「鉄」の絵も描いてありますね。でも「ガラス」も使ってるんじゃないの、「プラスチック」も使ってるよね。「木」も使ってるよね。
これ、運んでるけど、「トラック」。トラックは何でできています?
これは「鉄」でできたり、タイヤは「ゴム」でできたりしていますね。
これも全部考えるんですか?
そして、そのときに「排ガス」が出ますよね。「排ガス処理の装置」があって、
さらにこれ、『廃棄処分』って書いてあるけれど、
ここで「排ガスを処理してくれた触媒」なんかっていうのをまたどっかで『リサイクル』したり、『廃棄』しなきゃいけませんよね、これ考えるのっていったら、これ無限にどんどん広がっていくわけですね。

そういうふうに無限に広がっていくということを考えていくとですね、結局これ、要するに、これもう昔から使ってる絵で、昔は「ライフステージ」って、使うとこしか考えてませんでしたよね、ってなるんですけれど、
要するに、この「環境から出てくるところから」、最終的に「処理されて環境に戻す」。
そのときに負荷がないように、「処理不要な安定物」にするか、もしくは「散逸したエネルギー」になってしまう。
この黄色いところ全部をですね、覆っていくっていうのはLCAの本質です。
ところが、人間の把握力には限界があるので、これわざと黄色線引いてます。
これ、はみ出すわけですね、”全てが覆いきれない”わけですね。
「全てが覆いきれないのに」、「これを全部議論しよう」という、
ある意味で言うと、”無茶な注文をしている”のがLCAなんですね。

なんでそんなことがちゃんと通用するのかというとですね、
実はこの辺がちょっと専門的な用語で、
『システムバウンダリ(system boundary)』(*1)っていうんですけれどね、
『システム境界』って訳します。
LCRをやるときに重要なのは、ここに
『ファンクションユニット(function unit)』(*2)と
『システム境界(system boundary)』っていうのがあるんですけれど、
『ファンクションユニット』っていうのはこれ、”何を単位にするか”、
例えば、「アルミ缶のビール」を単位にするときに、アルミ缶1個の単位、
「アルミ350ml」を単位にするのと、「500ml」を単位にするのでは、全体の負荷がそれだけ増えちゃうわけですね。
ですから、”単位は一体何なの?”、
「自動車」のときも、「自動車1km走るのを」単位にするのと、「10km走るのを」単位にするのと、全然違うわけだし、それがまた「車」が違ったら違う。
この『ファンクション』にとっては『定義すること』が一つと、
今言いたいことはもう一つで、
『システムバウンダリsystem boundary』っていうんで、”どこまで考えたの?”、ということを定義するルールにしているんです。ここに間違いが起きるんです。
要するに、これなぜかっていうと、これは、
「”理想的に全部やろうとしたら計算できないから、私はここまでしか考えてませんよ”、ということを、きちんとみんなに言って議論しましょう」
ということが、〈LCAの基本的な原則〉なんです。

で、言うならばどういうことかというと、
”LCAにとって正しい答えは2つしかありません”

◎ゼロ:「何もせずに動物として暮らした場合」、です。

それから

◎無限大:「全ての環境負荷をあげつらって加算した場合」、です。

じゃあ、それで問題なのは何かっていうと、
LCAをやっている人が、”どれだけ関連システムを、自ら関わりがあるものとして捉えているか、を明らかにして”、「それを数値を使って議論し合えるようにした道具」なんです。
ですから重要なのは実は『数字』じゃなくて、
この『system boundaryシステムバウンダリという、
”どこまでの範囲を私の責任だと思って考えたか”、という、実施者の社会環境認識』
これを映し出す鏡なんですね。
それで、その結果の数値を使って自らの行動規範とする人は、それを使って行動する、と。
”それじゃこの数値はそうだよね、だからこれエコだよね”、と思ってやってるという人は、これ、実施した人を信頼しているっていうことなんですね。
基本的に、”この『システムバウンダリ』をどう取っていますか?”、というところ、
”だからこの人は信頼できるので、この人が(境界線を取り)”エコだ”、って言っていれば、(その信頼できる人がシステムバウンダリとして境界線を取って提示しているもの、数値に沿って、行動規範としてやっていれば)エコなんですよ”、
っていうところが、LCAの本当の使われ方なんです。

それを考えると、今多分皆さんが考えているLCAっていうのは、かなり違っているもののような気がするんですね。
例えば

◎「閾値」に使おうとする。

”どこからどの値までのものがエコだよ”、と。
例えば、『タクソノミー』の中において、「鉄」はどのくらい、「1t作るのにどのぐらいのCO2排出するか」、というのはある。
これ、一応、LCAという言葉は使ってないんですけれど、要するにその「ライフサイクルで考える」っていうことなんですけど、
要するにこれ、値は「対象範囲の深さの取り方」、「対象範囲」と、「それをどのくらい厳しく調べるか」、っていうことで異なるんで、実は基準にはできないんですね。
特によくあるのは、

◎ 他人のデータと比べます。

例えば、”飛行機と新幹線どっちがいいの?”
そのときに、要するに、これはですね、
飛行機の人は”どこまで考えている”、
新幹線の人は例えば ”「鉄道の線路」まで考えたの?”とかね、
要するに、「その辺のことで、この数値をどこまで考えているの?」「そういったら同等だよね」、っていう議論をやるのがメインであって、
どっちが、「飛行機でCO2が1km当たり何kg」、「どっちを選ぶ」なんていうのを、議論をしていたんじゃ、本当の意味が出てこないですね。
でもこういう意識になってくるので、そうすると、

◎ ”業界で統一しなきゃいけないな”、っていうことになるんですけれど、

そうするとですね、業界で統一すると、やっぱり、
「これは鉄ですよ」、「これはアルミですね」、「どれだけですね」、って数字を出すわけですけれど、
基本的に、”何でできているか”ではなくて、
”プロセスに依存している”わけですね。
その「作り方」、「そのときにどういうエネルギーをかけて作ったか」。同一製品でもプロセスは多様なんですね。
ですからより環境に優しい影響、方法をやるために、ある意味では競争しなきゃいけないんだけれど、「業界統一値を作ろう」という形になってしまうと、その部分が機能しなくなってしまう。
しかも、”それまでのプロセスの努力が評価されなくなってしまう”わけですね。
この背景には、一体何かっていうと、

◎「燃費やエネルギー基準と同じように取り扱う」というやつ。

例えば燃費、「自動車の燃費」とか、それから、「エネルギーを使うときの電力」ってね、「使用段階」に限定していて、さらに「測定ルールが決まっている」わけですね。
それが妥当かどうか、っていう問題もあります。燃費のデータが実質と合ってない、とかありますけれど、
そういうふうに、ある使うときに使っていて、その測り方も決まっている数値と同じように使いたいんですよね、皆さん。
ところが、LCAはね、「サプライチェーンの訴求」が必要で、「それをどのくらいまで面倒みているか」が効いてくるものです。
ですからこれと全然違ってしまう、ということですね。
そして、さらに言うと、

◎ ”「ライフサイクルの定義が見えないもの」に使ってしまうことがある”。

一番典型的なのは「原子力」ですね。一体、原子力のエンドオブライフ、最終段階って一体何なのかっていうことが明確じゃない。
その段階で、”その部分を無視したLCA”で、
”CO2は出さないから原子力はLCA的に優れている”、なんていう馬鹿なことをLCAの専門家でさえ言う人がいるわけですね。
そもそも、そういう人たちは、LCAは見えてない、っていうことです。
結局、無限の理想状態と違うところで数値化しているから、その定義を明確にしなきゃいけない。逆に言うと、そう言っている人は、私は”環境を分かってないよ”、と思います。
要するに、『廃棄段階』が環境負荷が大きいのに、そこのところは考えないような”環境馬鹿”だよ、っていうことを自白している、そういうふうにLCAの方としては見ることができるわけです。
さらに、癖が悪いことにはですね、

◎ 負荷を小さく見積もってしまう誤りがあります。

LCA、いろいろ人がやっていますけれど、特にですね、僕に言わせれば、プロセスを知らない人がやってしまっている。
そうすると、”「プロセスを知らなければ知らないほど」「環境負荷の小さいいい値になる」んですね”。これがまかり通ろうとしている。
これが今、リチウムイオンバッテリーの世界で、非常に危惧しているわけです。
特にこの部分だけ気になるんでちょっと言っておきますと、

これ、リチウムイオンバッテリーの実際のいくつかの例なんですけれど、
細かい技術的な要素がありますけれど、要するに値の違いっていうのはですね、
”いかにその中にあるもの、プロセスをどのくらい真面目にやったか、いい加減にやったか”、っていうところでものすごく依存するということです。
これ、すごく、アイテムはですね、私のやった結果がこの横にあるんですけども、これちょっとまだ公表できないんで、ここには出ていませんけれど、
まあ、”こういうスケールだな”、と思ってください。
要するに、
一番典型的な、「セパレーター」っていうものがあります。これは何かっていうと、
電池ですから、プラスとマイナスがくっついちゃいけない。くっついちゃいけないから、その間に「絶縁体」を置くわけですね。絶縁体は、たいていプラスチックです。ものすごい電力があるところでの絶縁ですから、ものすごい技術が要ります。

例えば、こういうふうになっているわけですね。これは本当、ポリエチレンなんですけれどね、材質はね。中にこういう小さい穴を空けて、中に電解液が通りながら電気は通さないようにする、と。そして、表面にはこういう無機質なものを打ったり。
こういうふうなですね、技術の粋を集めたものなんですけれど、
多くのLCAの人たちは、これをですね、「ポリエチレンだ」って言って計算してしまいます。

いいですか、こういうふうに。
これがそのセパレーターです、セパレーターがレジ袋と同じように(計算されてしまう)
電極にカーボン使うんですけれど、こういうまん丸くしなきゃいけないんですけれど、黒鉛、みんなが使っている鉛筆の芯と同じようなもので代替してしまう。
これが正極っていうのはコバルトなんかを原料で使っているんですけれど、これ、超硬工具っていう、街でドンドンドンドンとやっているやつですね。そこに使われているコバルトと同じようなものだと思って(計算を)やる人が多い。この辺は少し気づいている人もいますけどね。
こうなってくるとものすごく低いLCAの値になるわけですね。

こんな感じになっていくわけですね。
これがまかり通って基準を考えられると、”たまったものではない”、ということになるわけです。

で、これなぜかって、ちょっと難しい絵ですけれど、
大抵の人が、”「資源」から「材料」にして「組み立て」たら、『製品』だよ”、って思っているんですけれど、
本当の環境負荷はどこにあるか、って言うと、この
”材料を”製品に使えるようにするプロセス”、
のところにあるわけです。
今言ったように、
ポリエチレンを持ってきて、
ポリエチレンをセパレーターにするために、ものすごくエネルギーをかけたり、
何度も洗ったり、いろいろなものを投入したりしている。
”その部分を無視したLCA”が今まかり通っちゃっているんですね。
ですから、それがちょっと、
特にリチウムイオンバッテリーの世界では「標準化した数値」として基準になりかねないような状態になっている。
みんな苦労しているのはここのところです。
”ここのところで「環境負荷を無くすように苦労したり」、「効率よくするように」しているんだけど、その部分のものは、絶対、全然現れない”。
こういったことがですね、まかり通ろうとしているというので、ちょっと、今の段階で少し皆さんにも知っておいていただきたいな、というふうに思って今日(このテーマを)入れたわけです。

そういう中でも、いくつか「正しい使い方」、っていうのもあります。
例えば私も関与している

◎国の『グリーン調達』ではですね、

バイオプラを評価するときに、提案者が「専門家レビュー」を提示して、まずそのやっぱりグリーン調達の対象たり得る、やっぱり”LCA的に優れているっていうところ”を出す。
これは、要するに、「自己判断の根拠を他者に納得させる」。
ですから議論するときに、さっき言った『システム境界』というか、”どこまで考えたの?”、っていうことで、そこをみんなで納得したわけですね。
”どこまで考えたの?”、っていうのを専門家が納得して、”それじゃ、この結果でいいんだね、バイオプラっていうのは、従来のプラよりは少なくともCO2の面では良くなるっていうことは認めましょう”、ということで、グリーン調達の対象にする。
まあ、こういうディスカッションをするわけですね。
あとですね、やっぱり

◎会社の情報開示としてのLCAも重要です。

要するに、「自分たちがどこまで管理できているか」ですね。
だから、「LCAやりました」「数字出しました」っていうんじゃ駄目なんですね。
「LCAをやって、そのときに、どの範囲まで考えましたよ」、と。
この範囲を考えて、あと重要なここ(改善すべき対象の抽出)と結びつけてですね、
”どの部門を改善すべき対象として抽出しているのか”、というふうなところをですね、出していく。
まあ、そういうふうなところは、今のところLCAの正しい使い方なんでしょうけれど、
今からどんどん、『カーボンニュートラル』だとか、そういうのが出てくるという状態の中ではですね、
さっき言った「燃費」だとか、「エネルギー規準」と同じような感じでLCAを考えてしまって、
できるだけ低い値を作って基準を使ってしまえば、”俺たちはエコだよ”、っていうことがですね、まかり通りかねない状態になっている、ということでございます。

ということですね、ちょっと私これ、せっかくですから、ひとつ宣伝しておくと、
今「LCAって二段階でやりなさいよ」、と。
一気にやるから、そのように、難しいので逃げようとするので、
”まず、本格的にやる前に、『予備的にLCA』をやりなさい”、ということで、
「粗い、雑ですけど」「包括的全体をできるだけ覆って」、「均一なデータがあるものを使って」ですね、サプライチェーンでの仕入れデータを用いる、っていう、
別のその「LCAのためにデータ」を取るんじゃなくて、こういったデータを用いることによって、「実際やってることを管理できるようなもの」をLCAと呼んで、『予備的にLCA』(*3)というものを今やっておりまして、それを、今実はホームページにもアップしています。

ここでですね、ここに、自分たちのプロセスのデータを入れてもらえばですね、雑な「CO2」と「資源消費」の数値が出てくる。
問題は、その”数値”を見てほしいんじゃなくて、”どこが一番大きかったか”、っていうのを見て、”あ、この辺が大きいんだよ”、っていうことで、
それをきちんと、LCAのもっと専門的な、本格的なLCAをやるところと相談して、やっていってですね、改善のポイントを見出す、そういうことをやっているわけです。
最後の方はちょっと私の方が今やっていることの宣伝なんですけれど、

どちらかというと、最初の方の話は、かなりですね、はっきり言ってこういう話をすると、”LCAは当てにならない”ということをお前は言ってるんじゃないか”、と、昔からずっと言われてきたんですけれど、
要するに、はっきり言って、”当てになりません”。
皆にディスカッションしていただいたのは、このような「限界を踏まえて」ですね、
”LCAに一体何を期待するのか”。
特に、はっきり言って、「会社」の立場ではこういうパフォーマンスとかそういうことがあります。
でも、じゃあ、”そのデータを受け取る「市民」の立場からした場合に、LCAって一体何をするのか?”、
それを、LCAとして「サービス製品の使用者」「サービス需要者」は、LCAをどう使えばいいのか?
その辺のことをですね、皆さんで議論していただければ幸いだというふうに思っている次第です。
どうもご清聴ありがとうございました。

 

 

 

 

(*1)system boundary(システム境界)
『システム境界』の参考資料
LCAの計算事例
https://www.mlit.go.jp/tec/content/001483030.pdf
(国土交通省)

 

(*2)function unit(ファンクションユニット)
『ファンクションユニット』の参考資料
マトリックス法を用いたマルチファンクションユニットシステムLCA
https://www.jstage.jst.go.jp/article/jinstmet/69/2/69_2_221/_pdf
(日本金属学会誌 第69巻 第2号)

 

(*3)予備的LCA
予備的LCAをやってみよう
https://lca.sdgoods.net/prel/
(SusDIサイト)

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