211104 No.30 循環型社会を支える日本のセメント技術とこれから
セメントは1450℃という高温条件で製造しており、国内工場でのセメント製造量は年間1,770万tに達し、セメントの化学組成は酸化カルシウム、二酸化ケイ素、酸化アルミニウム、酸化第二鉄から構成される。このようにセメントの製造量が多い点と高温条件での処理であること、そしてセメントが複数の化学成分より構成されるという特徴から、様々な廃棄物・副産物の大量利用が可能となり、資源循環の先駆的ともいえる活動を1990年代から推進して、「産業廃棄物の利用」をはじめ、「処理困難廃棄物の利用」、「災害廃棄物の処理・活用および廃棄物活用技術の高度化」といった技術革新を行い、近年は「サーキュラーエコノミー・カーボンリサイクル」といった分野の開発に取り組んでいる。
環境活動の新しい展開としては、カーボンニュートラルの実現に向けた「炭素循環型セメント製造プロセス技術」の開発、他産業との分野横断的な連携で未利用資源の価値を創出する「資源コンビナート構想」を支える新たなリサイクル技術開発に取り組んでいる。社会インフラの長寿命化、メンテナンスの社会的要望に対しては、コンクリート構造物の長寿命化の対応として、世界最高強度コンクリート「PFC」を開発し、メンテナンス対応技術としては、RFID無線技術を利用し、構造物に生じる「ひずみ」や「鋼材の腐食環境」を非接触・非破壊で検知するWIMO を事業化している。本講演では、上記取り組みについて紹介を行う。
14:00-14:30 サーキュラー・エコノミーにおけるレジデュー・リサイクル
原田幸明 CE&MVC研究会代表、物材機構名誉研究員
14:30-15:15 循環型社会を支える日本のセメント技術とこれから
石田泰之 太平洋セメント株式会社 中央研究所 第3研究部 部長
15:15-16:00 意見交換
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20211104 メンバーミーティング No.30
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