211209 No.32 循環経済協会の目指す「循環経済型ビジネス」について

2021年12月9日(木)14:00-17:00 オンライン

 

 今年の3月三菱UFJリサーチ&コンサルティング株式会社とハリタ金属株式会社が、「限りある天然資源を有効活用しながら、資源効率性の高い持続的に発展可能な経済社会(循環経済社会)の実現を目指す」ことを理念に掲げ、循環経済(サーキュラーエコノミー)型ビジネスの普及と定着に取り組むプラットフォームとして「一般社団法人 循環経済協会」を設立しました。私達のサーキュラー・エコノミー・広域マルチバリュー循環研究会、およびサーキュラーエコノミー・ジャパンとならんで、サーキュラー・エコノミーに向けた取り組みがまた広がろうとしています。そこで、今回はその設立にも関わった三菱UFJリサーチ&コンサルティング株式会社の清水孝太郎氏を招き、「循環経済協会」の目指している「循環経済型ビジネス」についてお話をいただき、さらにパネルディスカッションで、サーキュラー・エコノミーに向けたこれからの取組みについて議論していきたいとやもいます。【概要】  国連環境計画(UNEP)では、拡大しつづける資源消費量に問題を持ち、資源消費に依存しない経済発展のあり方を提唱している(経済発展と資源消費のデカップリング(分離))。これを進めるためには、資源採掘・消費量を低減すること、資源消費に依存しない消費拡大(需要喚起)を促すことが同時に求められる。資源採掘・消費量を減らすだけでは、従来のいわゆる3Rやリユース、リファービッシュ等の取組みにとどまってしまうが、そこに新たな付加価値をつけることで需要も喚起していくことが求められる。そのためには、顧客から支持される新たなサービス形態として、循環経済型ビジネスを実践していく必要がある。これは、結果的に資源利用も効率化されるビジネスモデルでもある。
循環経済型ビジネスでは、バリューチェーン全体を通じて資源効率を高めることが重要である。資源効率向上に向けた取り組みは、①利用価値の向上、②稼働率の向上、③残存する価値の利用、④排出される資源の削減の組み合わせからなる。
循環経済型ビジネスとは、循環経済社会の実現に寄与しながら、複数の事業者が連携し、また顧客に一層寄り添いながら、新たな付加価値を生み出していくビジネスである。そのためには、モノ(資源、部品、製品、廃棄物等)の流れを把握しながら、付加価値を提供できる製品設計、プロセスの導入、またサービスの提供が求められる。こうしたモノの流れに関わっている産業(製造業、流通業、小売・卸売業、廃棄物処理業等)を中心に、付加価値の提供に関係する多様な産業の方との協働が求められる。
【アジェンダ】
1400 開会
1400-1430 挨拶  原田幸明
1430-1530 循環経済型ビジネスのあり方~上手なモノ利用で人々の支持を~
清水孝太郎  一般社団法人循環経済協会 理事
三菱UFJリサーチ&コンサルティング株式会社 持続可能社会部長 上席主任研究員
1530-1540 休憩
1540-1630 パネルディスカッション (今井佳昭、則武祐二、清水孝太郎、原田幸明)
1630-1700 意見交換
【参加方法】
★チケットを申し込むと、皆様へメールがいきます。
メール文の下方の、イベント視聴をクリックしますと、下方に、Zoom および Youtube視聴の 情報URL が出ます。
【参加者】
会員、特別会員、ここ一年講師をお願いした方は、無料です。本会は、会員限定です。入会ご希望の方のみ、特別に 2万円でご参加下さい。メディア等の方は、非公開です。

【資料】
以下のボタンからミーティングの資料をダウンロードできます。
パスワードはその会議のZoomのパスワードとなっております。

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