活動内容

広域マルチバリュー循環

現在欧州ではResource Efficiency(資源効率)のアクション・プランとしてCircular Economyが打ち出され、循環型社会へ向けたソリューションというよりもむしろ、横断性に富み残存価値活用に優れたビジネス・マネージメント・モデルとして広く定着しようとしています。この欧州のサーキュラー・エコノミーに我が国のモノづくりとゼロエミッションの技術を加えて、より資源効率が高く環境負荷の小さな広域循環をめざすのが、広域マルチバリュー循環です。それに向けた取り組みや新たなリーデングコンセプトを共有する場を作っていきます。

都市鉱山開発

都市鉱山とは、天然鉱山が限られた地球環境圏から環境に負荷を与えながら枯渇性の資源を採掘するのに対して、一旦人間経済圏の中にとりこんだ物質を資源として再利用することで、物質リサイクルがそれにあたります。この概念は1980年代に東北大の南条教授が提唱したものですが、2000年に入って本機構代表理事の原田がその都市鉱山の国内蓄積の多さを算出して以来、小型家電リサイクル法の制定など、取り組みが広がっています。その都市鉱山開発を進めるための技術と知恵の結集の場を目指します。

都市鉱山メダル

 多くの方々の声が結集して2020年の東京オリンピックのメダルは、リサイクル原料からつくられた「都市鉱山メダル」になることが2016年の秋に決まりました。賛同いただいた方々ありがとうございます。現在、組織委員会、環境省、環境衛生センター、NTTドコモとそれに協力する自治体の手で「みんなのメダルプロジェクト」が進められておりますので、それにご協力お願いします。  ここでは、さらにそのあとを見据えて、「都市鉱山メダル」を地域のマラソン大会などのイベントにも広げてリサイクルと地域イベントの連動などに進めていくことを目指しています。

電子基板リサイクルから作成した都市鉱山メダルのサンプル

エコマテリアル

 「エコマテリアル」とは、地球環境に配慮した材料です。地球環境問題が認識され始めた1990年代の初頭に東大の山本良一教授らのグループにより提唱されました。本機構の代表理事の原田はその提唱者のひとりで、2000年代初頭には(独)物質・材料研究機構のエコマテリアル研究センター長も務めています。  今や、エコマテリアルは特殊な材料ではなく、すべての材料が満たすべき特性になってきました。その分。あらたなエコマテリアルの技術開発や社会普及に「死の谷」と呼ばれるような障壁が大きくなってきています。その障壁を取り除き、エコマテリアルの技術を社会に広めるプラットフォームにできたらと考えています。

ビジュアル資源・循環

持続可能性や資源効率改善の方向を探るには客観的なデータが必要です。また、様々なコンセプトを簡単な図として表していくことも、世の中の理解を広めるために必要です。ここでは、そのために必要なグラフ化したデータや概念図を提供していきます。

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