my都市鉱山運動を始めましょう

みんなの都市鉱山を持ち寄ってメダルにしよう!

2017.02.01

2020都市鉱山メダルの会呼びかけ人代表 原田幸明

 

2020都市鉱山メダルの会は、2月1日に2020東京オリンピック組織委員会が大会のメダルに活用するリサイクル金属の回収を4月から始める方針を明らかにしたことを契機に、組織委員会やプロジェクトのパートナー事業者と市民の側から連携する立場で、自主的で積極的な活動を開始したいと思います。

 

2020都市鉱山メダルの会は軸足を市民の側においた取り組みにします。組織委員会はメダルを作り授ける立場、パートナー企業はその原材料をみんなの協力を得ながら集める立場ですが、メダルの原料となる使用済み小型家電等の都市鉱山資源を持っているのはひとりひとりの市民です。その市民がみんなで協力しながら楽しく夢を持ってわくわくした気持ちで、重要な都市鉱山資源である小型家電を持ち寄り、それを通じてあらたなつながりもできるような活動を進めていきたいと思います。そのために、次の運動を提唱します。

1. My都市鉱山運動

みんなの手もとにある都市鉱山資源を確認し、いつでも持ち寄れるようにする運動です。  今、みんなの手もとには使用済み電子機器がたくさん埋もれていると思います。それをすぐにリサイクルと言われても、「じゃまじゃない」「わざわざ持っていくのは、、、」「使った愛着もあるし」などと思っている人も多いと思います。そうです邪魔にもならない愛着のあったものを手放すのにはそれなりの踏ん切りが必要です。そこで、まず自分の周りにある都市鉱山資源をひとまとめにしておきましょう。「愛着」の踏ん切りは、「愛着を込めて使ったものだからオリンピックのメダルにしてほしい」と思った時で十分です。それまでは、いつでも出せるように、自分の家の目立つところにでもまとめておきましょう。   なお、my都市鉱山バッグとシールは現在発注中で、近日中にthe BaseのSusdiショップを通じて入手できるように準備しています。
これであなたも現代の49er(フォーティーナイナー:ゴールドラッシュの時の金の採掘家)です。

そのために、「my都市鉱山バッグ」と「my都市鉱山シール」を準備します。my都市鉱山バッグは写真のようなバッグで、携帯電話機など小さなものはこれにまとめて入れてください。それに入らない少し大きいものには、都市鉱山シールを貼りましょう。
my都市鉱山バッグ
My都市鉱山バッグ

都市鉱山メダル

My都市鉱山シール

2. Our都市鉱山運動

My都市鉱山があちこちでできてきたとしても、みんなで持ち寄る機会が必要です。自治体が小型家電リサイクルに取り組んでいるところでも、ステーションやボックスには「いつでも」持っていけそうな気がして、実は「いつまでも」持っていかないことが多いですね。自分一人になると「さあ、持っていこう」とは思わないので、みんなで持っていく機会を作りましょう。つまり、小型家電の集団回収です。自治会や小学校の学区、NPOなどで缶や紙を集団回収していますね。これを小型家電でやりましょう。近所の人や知り合いに声をかけられたときって、こういうの出しやすいですね。  しかし、そのためには誰かが身近な人たちに声をかけて集団回収のグループを作らねばなりません。また、集めたものを持っていく自治体にも集団回収であることを認めてもらわねばなりません。場合によっては小型家電リサイクル事業者の委託をうける手続きも必要になることもあります。2020都市鉱山メダルの会では、このような活動の経験や情報を交流し、地域やコミュニティーでの小型家電の集団回収を促進します。

また、our都市鉱山運動と合わせて、出前講演や携帯電話機破解のデモンストレーションなどのあっせんを行い、あちこちからの幅広い働きかけを促進します。また、都市鉱山メダル折り紙帽子などの宣伝グッズを準備し、みんなへの呼びかけをより容易にしていく工夫をします。 また、小型電子機器だけでなく様々なリサイクルの取り組みや、2020東京オリンピックに持続可能社会に向けたレガシーを残そうという取り組みと連携して、より幅の広い取り組みにしていくよう努めます。

インターネットのホームページを通じての情報もむ重要だと考えています。みんなの使っている電子機器を支える希少金属やレアメタルなどが、世界の中でどのような環境とのかかわりの中で生み出され、そしてもしリサイクルされないとE-waste(電子機器廃棄物)としてアジアやアフリカでどのような問題を起こしているかなどを広く皆さんに知ってもらう活動を進めます。

3. All都市鉱山活動

しかし、まだまだ多くの人たちが自分たちが使った電子機器がオリンピックのメダルになることはもとより資源になることも知らないままでいます。そこで、2020都市鉱山メダルの会は、幅広く多くの人たちに、みんなの持っている小型電子機器からメダルをつくることの呼びかけを続けます。都市鉱山メダルの実現に大きなちからになった一万人以上の署名を、こんどは全国民に向けで再開しています(http://goo.gl/8ip8L8)。こんどはもっと大きな規模の署名にしましょう。

これら、3つの活動を通じて、2020オリンピックのメダルを都市鉱山からつくるプロジェクトを支えるとともに、よりよき循環型社会をつくっていく大きな輪を作っていきたいと思います。皆様のご協力をお願いします。