都市鉱山メダルは、オリンピックを超えて、持続可能社会へ向けた循環型社会のシンボルとして大きく広がろうとしています。
地域イベントのメダルとしては、すでに京都市が京都マラソンのメダルを市民のリサイクルで集めた都市鉱山から作成し、それに引き続く都市が増えてきています。
メダルは、地方イベントだけではありません。たとえば、子どもたちの「カブトムシ・オリンピック」の優勝者賞も都市鉱山メダルです。
(国研)物質・材料研究機構では、アディティブ・マニュファクチャリング(3Dプリンタ)を使って、大量でなく個別カスタマイズでもできる都市鉱山メダルの技術を試みています。
この都市鉱山メダルは、もちろん都市鉱山の活動にも使われました。その都度持っていくのが面倒な小型家電、それを一旦家でバッグにまとめて、まとまったものを持っていくための都市鉱山バッグ、それを推進するクラウドファンディングの記念品にも使われました。
ちなみに都市鉱山バッグ運動とは、以下のようなものです。
もちろん、メダルだけが都市鉱山のシンボルではありません。皆さんの使用済の電子機器からとった金は、箔の形にすることもできて、さまざまな記念プレートなどのアクセサリーにも用いることができます。先述の京都市では、文化財の修復にも都市鉱山からの金を使う計画があると聞いています。
このような都市鉱山からの金を、エシカルな素材として、「エシカル・ゴールド」とよぶ動きも広まっています。
大阪のメダル会社では、このエシカルゴールドを使ってSDGsを推進するバッジを提供しているところもあります。
都市鉱山からの金銀銅、これからも持続可能社会に不可欠な循環型社会形成へのシンボルとして、もっともっと広がっていくものと期待します。