資源生産性に優れた豊かな価値循環社会研究会 (通称 広域マルチバリュー循環研究会)への参加呼びかけ

いま世界ではSDGsに向けての取り組みが進んでおり、SDGsの実現に向けた努力が経済活性と結びつくビジネスモデルの創出が進められています。とりわけあらゆる産業のフィジカルな基礎を形成している資源利用の効率を高め、使用済みのものも含めて製品の中に存在している価値を徹底的に利用していく価値循環社会が追求されています。欧州においてはすでに2015年に「サーキュラー・エコノミー」が提起され、それに対する多くの施策やビジネスモデルも打ち出され、中国もそれを広く取り入れた「循環経済」の形成を目指しています。

翻ってわが国では2000年の循環型社会形成促進法制定をはじめとする循環型社会の形成は廃棄物の減量化や再資源化においては一定の成果と到達点には達していますが、現在欧州や中国で目指されているような産業活性に結びつく新たなビジネスモデルの創出やそれによるSDGsへの接近では国際的なリーダーシップを発揮できていないのが現状で、このままでは欧州や中国の後継となりその新たなビジネスモデルの中で埋没していく危険性さえあります。

このような新しい流れが国際的に起こっている状況では、産と学がしっかりと手を組み、適切に世界の状況を分析して見極め、官と密接に連携して国際的なリーダーシップを発揮できる方向性の明確化と、それを具体的に展開できる技術力・経営力の強化とそのネットワークづくり進めていくことが必要です。

そこで、資源生産性に優れた豊かな価値循環社会研究会 (通称 広域マルチバリュー循環研究会)を立ち上げ、産と学の結集の場をつくることとしました。そこでは、グローバルな視点での方向性の検討とともに、その方向性のひとつでもあるSME(small medium enterprises )の各々の特長を生かしたネットワークづくりも目指していきたいと思っています。資源生産性に優れた豊かな価値循環社会形成ビジネスを目指す多くの企業、団体、個人の皆様の会へのご参加をお願いいたします。

 


会費  団体、個人 ともに 一口 10万円/年

 

活動予定

  1.  メンバー・ミーティング 会員とオブザーバーで構成されるディスカッションを必要なゲストも招きながら行い、マルチバリュー循環やサーキュラー・エコノミー等の国際動向に関する議論を「攻めの議論」「守りの議論」「俯瞰的議論」として深化させ、政策や実践に結びつける方向を探ります。
    1. 「攻めの議論」として、 リマン・サポート技術、プラの長寿命化・信頼性などMVCを支える技術情報の収集や開発促進 広域循環に関わる先進技術情報の整理やシステム要件の経験からの学習
    2. 残存価値・信頼性の定量化、表現手法、標準化へ向けた議論 広域マルチバリュー循環にかかわる実施例や新構想
    3. 「守りの議論」として、 欧州・中国などの税、規制、標準化、認証などの政策的動向
    4. 「俯瞰的議論」として、 環境容量、資源効率に関する最先端の情報の学習
    5. CEなど各地域の物質循環、価値循環に関するアプローチの情報収集と議論

新たなビジネス・モデルの検討

  1. 公開シンポジウム
  2. シンポジウムを企画し、「広域マルチバリュー循環」に関する先進例の紹介、および関連する国内外の動きに関する議論を公開して行う
  3. エンブリオ・ミーティング エンブリオ(embryo)とは物理学では物事のもとになる核が形成される前の段階を指します。広域マルチバリュー循環を進めるうえで、新しいコンセプトに基づく新しいコラボレーションの準備の場を作ります。
  4. マルチバリュー循環および関連する動きに関する情報収集、調査。 単数もしくは複数の会員が協力して必要資金を供出し、それが本会の目的と合致するならば、「広域マルチバリュー循環」および「資源効率」に関わる国内外の調査を行うことができる。
  5. 「広域マルチバリュー循環」および各企業の先進的取り組みの普及、公報 将来、会員が増加し事務局機能をより強力にすることができたならば、積極的に取り組むが、当面は、a)メンバー議論を中心に、b)公開シンポジウム、c) エンブリオ・ミーティングに重点を置く。

2018年6月21日 発足記念会

1430 ~ 2000  日比谷図書文化館 スタジオプラス

 

 

連絡先   (社)サステイナビリティ技術設計機構 office@susdi.org

 

呼び掛け文は こちらからpdfダウンロードできます。

 

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Posted by hal